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ゴミ袋で発火が起こるとは?
2020.07.13
静電気は電荷が移動する際に発生します。具体的には、物体同士が接触や分離(摩擦や剥離)する場合や、液体の流動や固体の粉砕などの際に発生します。
つまり、ゴミを袋に入れると、ゴミ同士が接触、またはゴミ袋とゴミが接触し、自然に静電気が発生します。
一般のゴミ袋は帯電防止効果を持たない絶縁体であり、静電気をどんどんため込んでいく性質です。そして、ゴミ袋に蓄積した静電気は火花を起こす(スパーク)ことがあり、もし、中身が引火性のあるゴミならば、発火、炎上の恐れがあります。
消防庁によると、国内では静電気スパークを発火源とする火災が年間平均して100件程度発生しており、月別発生件数では冬季の方が夏季より多い傾向があるものの大きな差はなく、工場においては年間を通して静電気火災の危険性があります。
また、引火性のあるゴミとしては、有機溶剤やインク、塗料、接着剤などが付着したもの(ウエスや雑巾)や、金属粉などの粉体などが挙げられます。
目次
静電気の発火防止に役立つゴミ袋とは?
発火対策としましては、静電気を逃がす袋を使用することが挙げられます。 発火対策で用いられる袋には、帯電防止ポリ袋(fp-cleanシリーズ)と導電ポリ袋(HBシリーズ)の2つがあります。このどちらも、表面固有抵抗値10の10乗Ω以下という基準をクリアしており、発火対策として有効になります。
半永久帯電防止ポリ袋
フィルムには帯電防止能力があり、静電気を速やかに空気中に逃がしますので、引火、発火を予防する効果が得られます。
注意:ゴミを入れたまま密封してしまうと、ゴミ袋内部の静電気は袋の外には排出されません
導電ポリ袋
原料にカーボンを練り込み、高い導電性を持つゴミ袋です。主な用途はアース(接地)で、アース対策された装置と組み合わせて使用されます。アース対策を行うことにより、半永久帯電防止ゴミ袋よりさらに安全性が高く、発火抑制が期待できます。
アースとは
アースとは、導体(電気を通す物質)を大地(地球)とつないで電気の通り道を作る装置のことであり、アースを行うことによって静電気を地球に逃がすことができます。詳しくは電気工事業者様などにお問い合わせください
まとめ
それぞれの性能を比較してみましょう。
帯電防止ポリ袋 | 導電ポリ袋 | |
表面抵抗値(実測値) | 5.4×109 Ω | 1.0×104 Ω |
性能 | ・袋を持ち上げる、手が触れた際の静電気を徐々に空気中へ逃がす。 ・袋内部の静電気は帯電したまま。 | ・袋を持ち上げる、手が触れた際の静電気を瞬時に電気を逃がす。 ・袋内部の静電気も外部へ瞬時に逃がす。 |
表面抵抗値は、電気に対する抵抗の値を示しており、値が低い方が電気をよく通す、つまり静電気を空気中に放出しやすいということになります。半永久帯電防止ゴミ袋は、一般のゴミ袋と比べ、静電気によるスパークを防ぎます。導電ゴミ袋静電気のスパークを防ぎ、さらにアース設備との組み合わせを行うことで、より高度な発火防止効果を得られます。