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フィルムのピンホールの原因と対策について
2021.01.21
ピンホールについて
ピンホールとは、針で穴を開けたような小さな穴が空いてしまう現象のことです。ピンホールが起きてしまうと、真空包装をしていても徐々に空気が入ってきてしまい真空状態が解かれてしまいます。また、液体包装した場合、水漏れの要因になってしまう不具合に繋がります。
ピンホールが起こる原因としては、主に以下の3つございます。
①突刺しによるピンホール
②摩擦によるピンホール
③屈曲によるピンホール
突刺しによるピンホールの対策
突刺しによるピンホールは、骨付きの魚やピーナッツ、冷凍食品など、固く尖った箇所がある内容物がフィルムに押し付けられることによって発生します。
対策としては、
・フィルムの厚みを厚くする→厚手ポリ袋(厚み0.1mm)、超厚手ポリ袋(厚み0.2mm)
・NY(ナイロン)フィルムを使用する→ナイロンポリ袋
などがあげられます。
ポリ袋を使用している場合の改善策は、まずは厚みを厚くすることをおすすめします。
弊社では、厚み0.1mmの厚手ポリ袋や、業界でも最厚の厚み0.2mmの超厚手ポリ袋がございます。フィルムサンプルも出せますので、試してみてはいかがでしょうか?
また、ナイロン素材はポリエチレンと比べて突き刺し強度が強い特徴があるので、ナイロンポリ袋にすることもおすすめです。
厚手のポリエチレンでもピンホールしてしまったり、真空包装が必要な場合には、ナイロンフィルムを使用した袋を提案させて頂きます。
摩擦によるピンホールの対策
摩擦によるピンホールは、複数枚の袋をダンボールに梱包した状態で、出荷輸送中に起こることが多いです。輸送中の揺れや振動によって、フィルム同士が擦れてしまったり、外装と袋が擦れてしまった摩擦で、フィルムが削れてピンホールになったり、熱で溶けてピンホールになることがあります。
梱包方法や輸送手段の改善が効果的ですが、袋で対策を行う場合、先ほどと同様になりますが、
・フィルムの厚みを厚くする→厚手ポリ袋(厚み0.1mm)、超厚手ポリ袋(厚み0.2mm)
・NY(ナイロン)フィルムを使用する→ナイロンポリ袋
などがあげられます。
屈曲によるピンホールについて
フィルムも金属疲労と同様に、同じ箇所が何度も折り曲げられると、屈曲疲労で破れやピンホールに繋がる場合がございます。フィルム業界では、屈曲が原因でピンホールが起こるケースは少ないですが、袋を使いまわして何度も再利用する場合には注意が必要です。
屈曲が原因の場合、厚手のフィルムや固くてコシがあるフィルムが原因になることが多いため、柔軟性があるフィルムを使用する以下の対策が有効です。
・フィルムの厚みを薄くする→薄手ポリ袋(厚み0.03mm)
・共押出しのナイロンポリ袋を使用する→ナイロンポリ袋
ピンホール箇所の見つけ方
「ピンホールかな?」と思っても穴が小さすぎてなかなか見つけることができない場合がございます。その際は、水を入れて液漏れする箇所を探すか、空気を入れた状態で押しつぶしてみて、空気が抜ける箇所を探すことでピンホール箇所を特定することができます。
ピンホールでお困りのことがございましたらお気軽にお問合せください!