導電ポリ袋と帯電防止ポリ袋の違いと選び方について
2023.09.15
お久しぶりです!中島です。
9月ですが、まだ秋というには暑すぎますね。
最近、芸術の秋ということで美術館に行ってきました!
普段、美術鑑賞をすることは少なかったのですが
落ち着いた空間でゆっくり時間を使って
作品を見るのも良いですね。
今回のブログ内容
導電シートがアース代わりになるということを前回のブログで学んだのですが、
(導電シートをアース代わりに使用! | 包装資材のfinepack)
最近のお問い合わせで
「静電気による発火防止の導電ポリ袋が欲しい」というお問い合わせがありました。
静電気防止用のポリ袋は、導電ポリ袋以外にも帯電防止袋がある!
(界面活性型の帯電防止剤タイプ・半永久帯電防止タイプ)と思ったのですが、
その違いについて詳しく知らなかったので勉強してみました。
大きな違いは抵抗値の違いにあります。
また、使用方法もそれぞれ異なっているので詳しく見ていきたいと思います。
「導電袋」
・表面固有抵抗値10×5乗Ω以下
特徴)すばやく電気を受け流すことができる。
こんな人におすすめ)アース代わりに使用したい方。
精密機器の梱包に使用したい方。
製品についてはこちら
「帯電防止袋(半永久帯電防止タイプ)」
・表面固有抵抗値10×9乗~10乗Ω程度。
特徴)時間や環境によって帯電防止効果が弱まりにくい。
静電気防止対策を行いつつ長期保管ができる。
こんな人におすすめ)精密機器を、壊れないように長期間保管を行いたい方。
発火対策を行いたい方。
製品についてはこちら
製品についてはこちら
「帯電防止袋(界面活性型の帯電防止剤タイプ)」
・表面固有抵抗値10×12乗Ω程度。
特徴)帯電防止の効果が温湿度に依存するが帯電しにくい。帯電防止剤が転写しやすい。
こんな人におすすめ)長期間保存する必要はないが、コストを抑えながら静電気対策を行いたい方。
このように抵抗値の違いが、機能に変化をもたらしていたのですね。
同じ静電気防止の袋でもレベルに合わせて、使用することが重要だということが分かりました。
この内容を踏まえ、先程の「静電気による発火防止の導電ポリ袋が欲しい」
というお問い合わせに対し、帯電防止袋(半永久帯電防止タイプ)を提案したところ
オーバースペックにならずに丁度良いということで、最適なご提案ができました。
静電気防止の袋でもこんな違いがあるとは!とても勉強になりました。
編集後記
最近仕事終わりに映画館で映画を見ることにハマっています!
家で見る映画もいいけど、映画館で見る映画はやはり迫力があって引き込まれます。
映画からも芸術の秋を感じることができました。