アルミ袋の特徴について
ALUMINUM BAG
目次
アルミ袋の特徴
- 湿気を通しにくい
- 酸素を通しにくい(酸化させにくい)
- 光を通さない(遮光性◎)
- 香りを逃がしにくい(保香性◎)
- フィルムの材質の中で最高を誇るバリア性
アルミ(アルミ箔)について
アルミ箔(=アルミニウム箔)は、他のプラスチックフィルムに比べると水蒸気透過度(透湿度)は非常に小さく、透明性を要求されない場合はほぼ完全に近いバリヤー素材として用いられます。
柔軟包装材の素材としては、ポリエチレン、ナイロン等のプラスチックフィルムと組み合わせて用いられています。(=アルミラミネートフィルム) 食品や化粧品、医薬品等の分野での包装資材の場合、「アルミ袋」と言われるものは「アルミラミネートフィルム」の袋か、「アルミ蒸着フィルム」の袋のどちらかを指します。
アルミ箔単体では、融点が高すぎる理由で袋に加工することができません。また、フィルム強度等の面もあり、アルミ箔を他のフィルムと貼りあわせ、使用されています。
アルミラミネートについて
アルミラミネートフィルムはその名の通り、アルミの素材を、他の素材と貼り合わせてラミネートさせたフィルムです。ラミネート法にはいくつか種類がありますが、アルミをラミネートするには「ドライラミネート」が使われる場合が多いです。
代表的なラミネート構成としては、「PET/AL/PE」や「NY/AL/PE」、「PET/AL/NY/CPP」等です。一番左に書かれている素材が最外面、一番右に書かれている素材が最内面(袋の内側)に使われている素材です。(「PET/AL/PE」は、外面がPET、中間にAL、内面にPEの3層構造という意味です。)
アルミ蒸着フィルムについて
アルミ蒸着フィルムとは、プラスチックフィルム表面にアルミを蒸着することにより、ベースにしたフィルムの特性に加えてアルミの特性が付与されたフィルムです。
付与されるアルミの特性とは、「水蒸気透過率」「酸素ガス透過率」「光線透過率」の3点です。
アルミを蒸着するベースとして一般的によく採用される素材がPET(ポリエチレンテレフタレート)です。PETフィルムは引張強度や引裂強度、耐熱性、耐水性などに優れていますので、この性質にアルミの3特性が付与される形になります。
フィルム構成として表記される場合は、そのまま「アルミ蒸着PET」と書かれることが多いですが、「VM-PET(VMPET)」と書かれる場合もあります。