食品包装の詳細について

    FOOD

    目次

      食品向けの包装資材について

      食事をおいしく、安全に、安心して楽しむには、包装で食品を守ることが必要不可欠となりました。食品と同じぐらい重要な食品用包装資材について、弊社では「食品衛生法」に適合した製品をご提案することが可能です。

      「食品衛生法」とは

      一言で言えば、「食品の衛生安全を守るための法律」です。食品衛生法では食品や食品添加物の規格・基準はもちろんのこと、食品と直接接触することが多い「容器包装」についても規格・基準が定められています。包装資材製造時に使用される酸化防止剤や安定剤などの添加物が食品に移行すると食品添加物と見なされるので、食品と同レベルの衛生安全性が求められるのです。食品などの経口品と直接接触する包装は、誤飲・誤食による死を防ぐためにも食品衛生法を必ず遵守しなければなりません。

      食品衛生法改正について

      2018年6月13日に公布された食品衛生法では7つの項目が新たに追加されました。

      その中でも食品包装に関する大きな変更点が「“食品用器具・食品包装”へのポジティブリスト制度導入」です。規制対象物質が1,000物質以上に増えて安全対策が大幅に強化されます。

      ポジティブリスト制度導入によって何が変わるのか、従来のネガティブリスト制度との違いについてまとめます。

      食品衛生法改正を理解する上で、3つのポイント!

      1. 規制対象物質が増え(1000物質以上)、大幅に安全性が強化された。
      2. ポジティブリストの導入で、規制物質の禁止だけでなく、安全性を評価した物質を許可したリストになった
      3. 対象となるプラスチックなどの包装資材には、食品衛生法証明書の更新が必要。

      食品衛生法では、安全な食品用器具・容器包装を使用するように基準を定めています。

      従来の食品衛生法では、危険な物質を含む食品用器具・食品包装の使用を禁止する「ネガティブリスト制度」を使用し、規制していました。この制度には使用禁止に指定されていなければ、安全が確保されていなくても食品用器具・食品包装に使用できるという問題がありました。

      改正された食品衛生法では、より厳しい「ポジティブリスト制度」を導入します。

      原則すべての物質を禁止し、その中から安全が確保されたものだけを食品用器具・食品包装に使用できるという規制です。

      ネガティブリスト、ポジティブリストの違いとは

      〇ネガティブリスト制度とは

      原則使用を認めたうえで、使用を制限する物質を定める。海外では使用が禁止されている物質であっても、規格基準を定めない限り、直ちに規制できない。

      〇ポジティブリスト制度とは

      原則使用を禁止したうえで、使用を認める物質を定め、安全が担保されたもののみ使用できる。※合成樹脂対象。

      今回、ポジティブリスト制度を導入されるのは「プラスチック(合成樹脂)」製品のみになります。ただし、印刷に用いられるインキや、ラミネートフィルムの中間層に用いられている合成樹脂や接着剤など、直接接触していなくても一定量を超えて移行する場合は対象になります。

      品質責任者や資材のご担当者はご確認ください!

      ・食品に直接触れる器具や容器包装において、プラスチックなどの熱可塑性合成樹脂を使用していて、食品衛生法証明書が出せる状態にあるか?

      ・従来の食品衛生法証明書の内容がポジティブリストに変わるため、取得のし直しが2025年5月までに必要になります。(2020年6月公布から5年以内)

      弊社では包装資材のポジティブリスト制度に伴う報告書の提出が可能です。安心して製品をお使いになれますのでお気軽にご相談ください。

      食の安全を守るために

      昔は乾燥・塩蔵・濃縮などの方法で食品を長期保存していましたが、現代の食生活のニーズは多水分系、低塩・低糖、無添加などに変わってきています。その分、食品中の水分が多くなり日持ちが悪くなってくるため、包装資材によって食品の保存性を向上させることが必要です。食品が劣化する要因というのは様々です。そのあらゆる要因から食品を守るための包装資材を紹介致します。

      微生物、菌による劣化

      同じ微生物でも、人に有用な現象を引き起こす場合は「発酵」になりますが、人に有害になる現象は「腐敗」となります。細菌・酵母・カビなどによる食品の腐敗は、食中毒などを引き起こし人体に重大な影響を及ぼしかねません。微生物の殺菌方法には、熱殺菌や冷殺菌がありますが、一般的には熱殺菌の加熱殺菌が多く使用されています。

      レトルト袋 取り扱い製品

      冷凍、ボイル対応袋 取り扱い製品

      酸素による劣化

      食品が酸化することにより、栄養価が減少したり、風味が損なわれたりします。特に、油脂類は酸化現象が進みやすく、酸化によって生じた過酸化物価等により腹痛や下痢を引き起こしてしまいます。酸素バリアが高い袋で酸素を遮断したり、それと同時に酸化防止剤を使用したりすることも酸化を防ぐ有効な対策です。

      ハイバリア袋 取り扱い製品

      紫外線、光による劣化

      食品の酸化は紫外線や蛍光灯の光によってさらに進行します。特に油脂の酸化は酸素がある中で光に当たるとさらに加速し、劣化臭を発生させる場合もあります。なお、スーパーなどにある蛍光灯の青色の光線は赤・橙・黄色の光線よりも透過しやすいため、アルミ袋などの遮光性のある袋で光を遮断する方法もあります。

      アルミ袋 取り扱い製品

      上記で挙げた他にも、湿気や袋のピンホール(穴)など食品の変質要因は多岐にわたります。
      規格品だけでなく、オーダーメイド品の対応も可能ですので、現在のお困りごとや課題をご教示頂けましたら適した対策案をご提案させて頂きます。
      食品包装についてお困りの方はお気軽にご相談ください。

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