ナイロンポリ袋の特徴について
NYPE BAG
目次
ナイロンポリ袋の特徴
- 酸素を通しにくい(酸化させにくい)
- 真空包装(脱気包装)可能
- 耐熱性がある
- 冷凍可能
ナイロンポリについて
ナイロンポリ袋とは、外層にナイロン(NY)、最内層にポリエチレン(PE)で構成されているフィルムのことです。ナイロンとポリエチレンの構成により、真空包装やボイルなどが対応可能になります。
ナイロンは、酸素バリア性や耐衝撃性に優れております。ナイロン単体では耐熱性が高いため、ヒートシールでは袋に加工することが出来ません。
そのため、最内層にシール性が良いポリエチレン層があることで、内面のポリエチレンが溶着し、袋に加工することができます。
三方シール袋と底シール袋の違いは?
ナイロンポリ袋は袋の形状が「三方シール袋」と「底シール袋」の2種類あります。
三方シール
底シール
袋の底がシールされており、ボトムシールとも言います。
手詰めの際に、開口部を折り返して充填することで、密閉する際にシール部に内容物が付着しにくくなります。
→ SEシリーズ
製造方法によって特徴が違う?
ナイロンポリの主な製造方法は3つあり、共押出し、ドライラミネート、押出ラミネートです。それぞれ、製品特徴が異なりますので、用途に合わせてご検討下さい。
共押出し
原料の樹脂を積層し、押出すことでチューブ状に製膜する製法です。
構成例:NY/接/NY/接/PE
特徴
ラミネートと比べ、透明性が高い。
フィルムに柔軟性やノビがあるので、内容物に沿ってぴったりきれいに脱気包装ができる。
注意点
開口部がカールするため、自動充填機には不向き。
内容物に魚の骨など鋭利な部分がある場合、ピンホールの可能性がある。
ドライラミネート(DL)
接着材で異なるフィルムシートを貼り合わせる方法です。
構成例:ONY25/DL/LLDPE130
特徴
耐熱性や接着強度に優れるため、ボイル・レトルト用途や重量物などの高い接着性能が求められる場合におすすめ。
開口部がカールしにくいため、自動充填機向き。
注意点
フィルムのコシが強く固めのため、脱気包装時にフィルムにシワができやすい。
押出ラミネート
溶かしたポリエチレン樹脂を基材フィルムに圧着する方法です。
構成例:ONY15/押出/LLDPE70
特徴
ドライラミネートと比べ柔軟性がある。
注意点
接着強度はドライラミネートと比べ弱いため、軽量包装向き。