ポリ袋の特徴について
PLASTIC BAG
目次
ポリ袋の特徴
- 融点が低く、シール性が良い、加工しやすい
- 防湿性がある
- 耐薬品性が良い
- 比較的安価な素材
- 薄手から厚手までフィルム厚みの調整・製膜が可能
ポリエチレンについて
ポリエチレンとは合成樹脂のことを指し、石油化学工業の中心製品です。ポリエチレンは大きく分けて低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの2種類があり、当サイトで取り扱っている規格品の大多数は、低密度ポリエチレンのフィルムが使われています。
低密度ポリエチレンについて
低密度ポリエチレンは製造方法に応じて、細かく分けると二種類あります。
- Low Density Polyethylene…頭文字を取り「LDPE」
- Linear Low Density Polyethylene…頭文字を取り「LLDPE」
ただしLDPEとLLDPEの違いは製品を見ただけでは中々判別がつかず、また材質の表記としても「LLDPE」のことを「LDPE」や「PE」と更に簡略化して表記される場合があり、見分けることは中々困難です。特性的にはほぼ同じである為、わざわざ区別する必要無しと判断され「PE」とひとまとめに表記されていることが多いです。区別したい状況の時は「LLDPE」のことを「リニア」や「LL」と呼びます。
若干の違いはあるものの、LDPEもLLDPEも下記のような特性は同じです。
- 熱に溶けやすく加工がしやすい
- フィルムの耐衝撃性が非常に優れている
- 透明性がある
- 防湿性に優れている
- 電気絶縁性に優れている
- 耐薬品性が良い
低密度ポリエチレンは80~90℃前後で軟化、融点は110~120℃と比較的低めで、ヒートシールしやすく、単体としてだけでなく、他のフィルム張り合わせるための基材フィルム(シーラント層)としても用いられます。
原料も安価で加工がしやすく汎用ということで、様々な場面でポリエチレンは採用されます。
また、低密度ポリエチレンは様々な機能を持たせることが可能です。帯電防止ポリエチレンや防錆ポリエチレン、消臭ポリエチレン、無添加ポリエチレン等は、原料の選定や添加剤、着色剤の利用、製造時のノウハウにより作られています。
高密度ポリエチレンについて
高密度ポリエチレンはHigh Density Polyethyleneの頭文字を取り、「HDPE」や「HD」とも呼ばれます。見た目は半透明で、低密度ポリエチレンよりもフィルム厚さを薄く製造することが可能です。
- 外観は半透明である
- 引っ張り強さは大きく、コシがある
- 表面がマット状であるため開口性が非常に優れている
- 耐熱性に優れている
- 防湿性に優れる
HDPEは引張強度や突刺強度が比較的高く、薄くてもある程度の破れにくさがある為、スーパーマーケット等のレジ袋の素材として多く採用されています。また、薄く製膜できるということはコストを抑えることが出来るということである為、使い捨てをメインとした使用用途(レジを通った後の袋詰スペースにあるロール巻きの袋が分かりやすい例です)でも採用されます。
高密度ポリエチレンは120℃前後で軟化、融点は150℃程度と、低密度ポリエチレンと比較しても融点が高いことから、「ポリ袋調理」に使用され、テレビ等でも紹介されていたことがあります。
重量物に耐え、水に濡れても破れることがないことから様々な場所で活躍しております。