冷凍する食品用ポリ袋、ビニール袋
2011.01.20
平成23年1月20日号 バックナンバー
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冷凍する食品用ポリ袋、ビニール袋…フォロー訪問vol.38
食品を袋に包装してから冷凍する、という場合、発生しやすいトラブルといえば、穴の問題です。
今回の事例はある食品を冷凍して販売しているY社様の事例です。
Y社様では、食品を製造した後、袋に入れて脱気包装し、そのまま冷凍して販売していらっしゃいました。しかし、冷凍保管中に袋に穴が開いてしまうというトラブルに頭を痛めていらっしゃったのです。
冷却されたフィルムは、常温のときと比べ、硬くなりますが、その場合、ねじれやシワなどがあると、その点に穴があいてしまうことがあります。特に、常温の状態で硬いフィルムは、低温化では非常に穴が開きやすくなります。逆に冷凍、冷却した場合に穴が開きにくいのは、柔軟性の高いフィルムです。
食品の脱気包装に利用される、ナイロンとポリエチレンのラミネートフィルムについても柔軟なものと硬いものがあり、冷凍用については柔軟なものをお薦めしておりますので、Y社様にも柔軟なナイロンポリの袋を御紹介しました。
このフィルムは、共押出し法という方法で製造しています。簡単にいうと、ナイロン、ポリエチレンなど、各層の樹脂を同時にフィルム成型していく方法です。
この方法ですと、ドライラミネートという接着剤でフィルムをラミネートする方法と異なり、柔軟なフィルムを製造できるのです。
Y社様も、フィルムを柔軟なものに変更したことにより、穴があくトラブルが激減し、作業効率の改善に結びついたとのことでした。
今回ご購入頂いた製品
フォロー訪問裏話
テレビ番組で、「風船にみかんの汁をかけると割れる」という実験をしており、実際に勢いよく風船が割れます。
これは、柑橘類に含まれる、「リモネン」という物質が樹脂を溶解させる性質があるためです。現在もフィルム製品で完全に「リモネン」対策ができているものは残念ながらありません。
もし、ポリ袋に柑橘類を入れて包装すると、長期的にはポリ袋が破損したり、破れたりしてしまいます。
一般的にボトルなどではリモネンが入っている液体を充填する場合にはボトルの厚さを厚くして対応したり、樹脂製でなく、金属やガラス製の容器を使用するなどの方法を取ります。
◇「いつか使える」情報のコーナー
坦々麺 について
日本の担担麺は、麻婆豆腐と同様に、四川省出身の料理人陳建民が日本人向けに改良した作り方を紹介して広まったと言われる。
(陳建民氏は、「料理の鉄人」で知られる陳建一氏の実父)
※ウイキペディアより引用
▼編集後記
全国的に雪の多い一月になっています。幸い、1月19日現在では、福井県内の運送便については大きな混乱はなく、当社から全国に発送させて頂いている製品も問題なく到着している模様です。
大雪のせいか、北陸の海では、ブリが大漁とのことです。価格も買い安い価格に下がっているようですね。
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