日本のポリエチレン価格は世界基準に近づいている?!
2015.02.20
平成27年2月20日号 バックナンバー
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日本のポリエチレン価格は世界基準に近づいている?!
フィリピンに事業所を置いている関係から、フィリピン国内でポリエチレンフィルムを製造している企業を訪問しています。
一般的にポリエチレンフィルムは、インフレーション方法という成型方法で製造されており、こうしたインフレーション工場の現場見学を行っております。
フィリピンのマニラ近郊には、ポリエチレンなど、プラスチック製品を製造している企業が集積している地域があり、狭い道路を挟んで、成型工場がいくつも連続しています。
そのほとんどが、華僑が経営する工場で、もともとプラスチックに詳しい華僑が集まり、情報を融通し合ってきたという背景から、プラスチック製造企業が集積しています。
これら、フィリピンのインフレーションの工場と、日本のインフレーション工場との大きな違いは、「整理整頓」の力で、フィリピンの工場に行くと、とにかく、所せましと原材料や仕掛品、製品が置かれていて、果たしてちゃんと管理できているのだろうか、と心配になったりします。
また、価格について聞いてみると、思ったよりも安くありません。日本の価格とたいして変わらないのが実情です。現地のオペレーターの1か月の最低賃金が2万円~3万円であることを考えると、不思議な気がします。
日本では、長く続いたデフレで各企業がコストダウンを競ってきており、さらに最近の円安により、相対的に、日本のポリエチレン製品価格はずいぶん安くなってきています。逆に製造企業数が少ないフィリピンでは、ポリエチレン製品の価格が比較的高値のまま推移しているようです。結果的に、日本製品とフィリピン製品とはあまり価格差がなくなってきているというのが実情のようです。
フィリピン事業所についてはこちら:http://yfpc.jp/
フィリピンにも徳川埋蔵金が!?
かつて、日本には徳川家が財宝を山中に埋めているとする「徳川埋蔵金」がメディアを賑わすことがありましたが、実はフィリピンにも似たような話があり、しかも日本人が埋蔵金伝説に関わっています。
フィリピンでは、旧日本軍が、太平洋戦争時に、フィリピンから撤退する際に、金銀はじめ重要な物資を山中に隠していると信じられてきました。当時の司令官が山下さんという方だったこともあり、「ヤマシタ・トレジャー(山下財宝)」として、多くのフィリピン人がその存在を信じています。
なんと、現在でも山下財宝を探して、山を掘り続けているひともいるそうです。どこの国にも似たような話がありますね。
また、フィリピン人の間では、戦後に独裁政権を築いたマルコス元大統領(イメルダ夫人も日本人には有名)がこの山下財宝を密かに発見し、着服した、という噂を信じているひともいるようです。
「フィリピンで一番有名な日本人って誰ですか?」とフィリピン人に質問したところ、「ヤマシタトモユキ」と答えられたことがあるくらいなので、ヤマシタトレジャーは広く知られているようですね。
◇「いつか使える」情報のコーナー
■ウニについて
「雲丹」の字をあてるときはウニを加工した食品について指す(フィリピンでは新鮮でおいしいウニが食べられます)
※ウイキペディアより引用
▼編集後記
今回は、フィリピン特集をお送りさせていただきましたがいかがだったでしょう?
現在、フィリピンの人口は1億人を突破し、中間層の増加、消費意欲の高まりなど、市場としても注目を集めています。
残念ながらマニラには海水浴ができる地域はありませんが、周辺の島々にはたくさんの美しいビーチがあり、のんびりするにもお勧めですよ。
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