樹脂製品値上がりについて
2024.06.20
1) 樹脂製品値上がりについて
長く続く円安と原油高がいよいよ
深刻な値上がりとなっています。
ポリエチレンなどの主要な
樹脂製品の原料である
「ナフサ」の価格が高騰を
続けています。
ナフサとは・・・
ナフサは、原油を蒸留・分離して
得られる石油製品の一つで、
主に以下の用途に使用されます。
石油化学製品の原料:
エチレン、プロピレン、ブタジエン、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
基礎化学品を製造する原料。
プラスチック、合成ゴム、合成繊維、
医薬品、農薬など、
様々な製品の原料となります。
樹脂製品の原料価格の指標となる
「国産ナフサ価格」ですが、
◆2022年1月
60,596円/キロ
◆2024年4月
75,538円/キロ
と、実に24パーセント以上に
高騰しています。
国産ナフサ価格は、樹脂製品の
原材料価格にほぼ連動しており、
樹脂製品原料は2割以上の
価格高騰となっています。
最終製品についてもじわじわと
価格上昇が起こり、2割以上の
値上がりが見込まれます。
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2) 人件費高騰について
人件費が値上がりしています。
具体的に言えば、当社の場合、
中途採用募集の基本給が、
2割ほど高くなりました。
また、パートさんの時給も
恐らく越前市界隈での最高値
レベルで採用しています。
福井県は日本で一番有効求人倍率が
高い地域なのですが、こうした
採用賃金アップを行っても
なかなか採用が難しいという、
非常に大変な時代になってしまったと
実感しています。
◇「いつか使える」情報のコーナー
「鯖街道」について
近年の日本は、多くのサバを
ノルウェーから輸入している。
これを指して、ノルウェーから
日本への空路を「現代の鯖街道」
と例える者もいる。
※ウイキペディアより引用
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▼編集後記
本格的に「人件費インフレ」が
起きています。原材料価格の
値上がりだけでなく、
「人手不足」がそのままコスト高に
なっている状況です。
周辺でも廃業や事業停止を選択する
企業が相次いでおり、
このままでは、事業ごとに
今後の継続の見直しも視野に
入れるレベルだと感じています。
ご意見お待ちしています