破れ易い、がメリットになるポリ袋
2010.09.05
平成22年9月5日号 バックナンバー
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破れ易い、がメリットになるポリ袋…フォロー訪問vol.32
普段、包装に使用されるポリ袋は、「破れないように」と配慮されて厚さが選ばれます。例えば、肥料や土を入れるような袋は、重量に耐えるように0.12ミリ以上の厚手のフィルムが利用されます。
薄いものでも、例えばレジ袋などは、0.02ミリ程度のフィルムが採用されていますが、これも、その厚さがあれば、強度が不足しないであろうという観点から極限まで薄くされています。
このように、一般的には袋は「破れないように」選ばれるわけですが、中には例外があり、「破れ易いように」選ばれることがあるのです。
H社様では、ある製品に塗装を行っていらっしゃいます。この工程では最初に塗装液のA液、その後にB液、と順番に使用するのですが、この塗装液の吹き出し口には、別の塗装液が付着しないように、ポリ袋を上から被せて、カバーとして利用されています。B液のカバーは、A液の塗装が終った直後に、吹き出し口を突き刺して破り取られます。
この際、カバー用のポリ袋が厚さのあるフィルムですと、突き破るのに手間や時間がかかってしまいます。薄いほど破れ易くていいというのがH社様のご意見でした。そこで、極薄のフィルムを採用いただいています。
今回ご購入頂いた製品
フォロー訪問裏話
先日、あるお客様と、インフレーション工場の見学にお連れ致しました。熱でプラスチックを溶かしながらフィルムに成型する工程をご見学いただきましたが、この時期は、屋外以上の気温になるため、汗びっしょりになりながらご見学頂きました。
特に今年は暑さが酷く、機械オペレーターは塩や梅干をなめたり、スポーツドリンクを頻繁に飲みながら稼動しています。
そうした製造現場をじっくりご覧頂くと、お客様のほうにも新たな製品知識や、製造方法に対するご理解が深めていただけますので、私どもとしましても、開発などのお話が進め易いという利点もございます。
中にはとても暑い現場もございますが、工場見学のご希望がございましたらお気軽にご相談ください。
◇「いつか使える」情報のコーナー
松坂大輔投手のジャイロボール について
メジャーリーグのスカウトの間で「マツザカはジャイロボールを投げる」という噂が立ったことがあり、本人も初めは何のことか分からなかったが、彼の持ち味の一つである140km/hを超えるカットボールの抜け球のことであった。
※ウイキペディアより引用
▼編集後記
9月下旬に、ある設備投資を行います。追って公表することになると思いますが、従来よりもさらに良いものづくりができるのではないかと期待されています。
発表をお楽しみに!!
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