粉塵爆発や火災を防止するポリ袋
2021.05.20
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ご愛読ありがとうございます!
粉塵爆発や火災を防止するポリ袋
粉塵を集積している場所では、
ちょっとした静電気のスパークでも
引火、爆発、火災などの大きな損害を
発生する事態を招きます。
このちょっとした静電気は、
「最小着火エネルギー以上の着火源」
と言われる、粉塵爆発の着火要因の
ひとつと言われています。
このような現場では、静電気の管理が
非常に重要なのですが、こうした粉塵の
多い場所で使用されるのが「導電ポリ袋」です。
一般的なポリ袋は、静電気をため込む
「絶縁体」であり、空気中の静電気を
引き寄せ、場合によっては火花を発生させて
しまうため、粉塵を多く扱う現場では
火災や爆発などの危険が伴います。
しかし、導電ポリ袋は、フィルムに
炭素が練りこまれており、高い導電性を
持っているため、静電気をため込まず、、
火花の発生を強く抑制します。
表面固有抵抗値が10の5乗オーム程度と
一般のポリ袋とは比べ物になりません。
(一般のポリ袋は10の14乗オーム以上です)
公益社団法人産業安全技術協会が
定める「静電気安全指針」では、
10の10乗オーム以下が推奨されていますが、
導電ポリ袋を使用することにより、
さらに高いレベルでの静電気対策が
なされることになります。
一般のポリ袋と比べ、値段が高いのですが、
「火災や爆発が起こる危険を
回避するために必要な製品」
ということで、多くご使用頂いています。
特に近年、国内の大きな工場で
火災が起きていることもあり、
「サプライチェーン確保」を目的とした
ポリ袋の見直しが増えています。
詳しくはこちら
近況のご報告
2021年5月20日時点での当社の近況を
ご報告致します。
・福井本社
福井県は新型コロナウイルス陽性者が
全国的に見ても非常に少数に抑えられており、
マスク着用、定期的な換気、共有個所の
消毒などの感染対策を行いながら
通常稼働しています。
コロナ禍により、ウエブサイトへの
お問合せは日に日に増えており、
随時、応対させて頂いております。
静電気に関することのほかにも、
酸化防止、硫化防止、水蒸気防止のような
ガスバリヤ性能に関するお問合せも
増えております。
4月から新卒社員も2名入社しました。
・フィリピン事業所
フィリピンでは、今も隔離政策が
取られており、レストラン内での飲食や、
サービス業の営業時間、公共交通機関の
本数や人数などには制限があるものの、
製造業への規制はあまりなく、
こちらも通常通りの稼働を
致しております。
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◇「いつか使える」情報のコーナー
「粉塵爆発」について
炭鉱で石炭粉末が起こす炭塵爆発が
その代表例である。また小麦粉や砂糖、
コーンスターチなど食品や、
アルミニウム等の金属粉など、
一般に可燃物・危険物と認識されて
いない物質でも爆発を引き起こし、
穀物サイロや工場などが
爆発・炎上する重大事故を引き起こす。
※ウイキペディアより引用
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▼編集後記
先日、金属を扱う工場が爆発を
起こしたニュースが報道されました。
今年に入って、半導体工場に
立て続けに火災が起こるなど、
製造現場の安全管理が心配されています。
包装資材に関する安全管理についても
お気軽にご相談ください。